当社は、新しいシルク産業の創出に向け、「スマート養蚕システム」、並びに「シルク原料加工設備」を備えた工場によって、蚕の飼育から原料抽出までを行う一気通貫体制を実現しています。
01.スマート養蚕システム
養蚕農家の高齢化に伴い失われようとしている、日本の養蚕業の高度な飼育管理技術、及びノウハウを工業的に再現した新たな蚕飼育装置で、生産効率を大幅に向上させることができます。蚕の幼虫飼育から繭処理までの一連の工程を網羅しており、クリーンな環境で飼育することで病気のリスクを抑えることができます。また、従来型養蚕では5〜10月に限られていた蚕の飼育を、年間を通して実施することができます。
02.シルク原料加工設備
シルクは、18種のアミノ酸で構成されるフィブロインというたんぱく質が主成分です。繭からフィブロインを抽出するための当社独自の加工技術を確立し、「シルク水溶液」と「シルクパウダー」を精製しています。シルクは繊維以外の用途で機能性研究が進んでおり、食品や化粧品、さらにはバイオ医薬の原材料として活用することができます。